キッチンカーは儲かる?儲からない?利益で判断する

売上が高くても、食材や出店料などの費用が大きければ利益は残りません。「儲かるか」を考えるには、1食で残る金額、必要な販売数、営業できる日数を合わせて見る必要があります。このページで損益分岐点の計算を確認しましょう。
売れた分だけ、利益が残る設計にする

「日商が大きいのに赤字」という状態は、売上の問題ではなく設計の問題です。1食売るごとに残る金額がマイナス、あるいはほとんど残らない価格と原価で売っていれば、いくら売っても利益は出ません。逆に、1食ごとに確実に残る設計になっていれば、売れた分だけ利益が積み上がります。
一方で、「日商が大きければ必ず黒字」でもありません。売上から食材費、包材費、出店料、人件費などを差し引いて判断します。
損益分岐の販売数を出す
1食あたりに残る金額 = 販売価格 − 1食ごとに増える費用(食材、容器、売上歩率の出店料、決済手数料など)
損益分岐の販売数 = その日の固定的な出店経費 ÷ 1食あたりに残る金額(固定出店料、交通費、人件費など。端数は切り上げ)
例:販売価格1,000円、1食ごとの費用400円なら、1食あたり600円。固定経費が3万円なら、50食で回収。(考え方を示す仮の計算です)
売上歩率の出店料は、販売に応じて増える費用として「1食ごとに増える費用」に入れます。固定出店料は、その日の固定的な経費に入れます。同じ費用を両方に入れて二重に数えないでください。
この計算は、単一商品などに単純化した例です。複数の商品を扱う場合は、どの商品がどれだけ売れるかという販売構成も考える必要があります。
出店前に、この3つを確認する
- 1食売ると、いくら残るか。
- 何食で、その日の費用を回収できるか。
- その数を、その現場のピーク時間内に売って、提供できるか。
3つ目が重要です。損益分岐が80食でも、ピークの1時間に80食出せない体制なら、その出店は成り立ちません。見込める客数と、提供能力と、損益分岐を照らし合わせて判断します。
「売れるほど赤字になる」を前提にするのではなく、売れた分だけ利益につながる設計をする。
自分の働く時間の対価と、車両・保険など月単位の負担も含めて、事業全体で確認してください。
