テーマ別講座

キッチンカーの現在と売り方

講座の案内役

営業スタイル・お客様・出店場所を、実例で知ろう。

シロー
シローの疑問

どこで、誰に売ればいいんだろう?

この項目で学ぶこと

クロー
クロー

イベント、平日のランチ、定期出店、買い取りなど、売り方はいろいろ。以前の研究所で紹介した事例から、自分に合う形を探しましょう。掲載事例は当時の条件によるもので、現在の市場全体の統計ではありません。

漫画でつかもう

クロー
クロー

読みたい話をタップすると、このページで縦読みできます。

第3話:売れるメニューの決め方 タップして縦読み第3話 売れるメニューの決め方拡大できる漫画専用ページへ →
第5話:出店場所の選び方 タップして縦読み第5話 出店場所の選び方拡大できる漫画専用ページへ →
第12話:初めてのお客さんに買ってもらう見せ方 タップして縦読み第12話 初めてのお客さんに買ってもらう見せ方拡大できる漫画専用ページへ →
第13話:SNSで出店を知らせ、リピーターを増やす方法 タップして縦読み第13話 SNSで出店を知らせ、リピーターを増やす方法拡大できる漫画専用ページへ →

キャラクターと詳しく学ぼう

クロー
クロー

シローたちの説明と、具体的な事例・表で理解を深めよう。

月に数日で組み立てるか、毎日積み上げるか。
中級

GUIDE 02 / 営業日数と稼ぎ方

月に数日で組み立てるか、毎日積み上げるか。

クロー
クロー

初心者に筆者がまずおすすめしたいのは、イベントの「買い取り」です。最初に「誰が代金を払うのか」を考え、そのうえで、イベント中心か定期出店中心か、営業日の組み方を選びましょう。

FIRST CHOICE / 筆者のおすすめ

初心者にこそ、まず知ってほしい。
イベントの「買い取り」という売り方。

クロー
クロー

お客様一人ひとりに売るだけが、キッチンカーの商売ではありません。

主催者や企業に、あらかじめ決めた数量・金額で依頼してもらう。筆者が開業時に選んだのは、携帯電話イベントの買い取り専門でした。

01 / 事前に決める主催者と内容・金額を合意
02 / 当日届ける来場者へ商品を提供
03 / 支払う相手依頼した主催者・企業

筆者は、ここから事業を育てました。

携帯電話イベントの買い取り専門でスタートした筆者の、開業から3年間の売上推移です。

  1. YEAR 01 / 1年目900万円
  2. YEAR 02 / 2年目1,800万円
  3. YEAR 03 / 3年目4,000万円超

筆者の実績に基づく売上額です。利益額ではなく、同じ売上を保証するものではありません。

仕込みの見通しを立てやすい

提供数が事前に決まれば、食材や容器、当日の人員を計画しやすくなります。

受注時に採算を考えられる

依頼金額と必要な費用を比べ、出店前に「この仕事でいくら残るか」を検討できます。

次の依頼につなげる営業ができる

時間を守る、スムーズに提供する。主催者にとって頼みやすい出店を目指します。

イベント買い取りの仕組み・料金・営業方法を詳しく読む →

最初の一歩:買い取り向けの提案を1枚に。

商品写真・提供数・料金・対応エリア・提供時間・必要な電源をまとめ、携帯電話販売店やイベント運営会社などへ提案します。最初は、自分が無理なく提供できる数量から。

見積りでは、食材・容器・人件費・移動費を含めて確認。数量変更、雨天・中止時の扱い、支払日も事前にそろえましょう。

TYPE A / 一点集中

土日・イベントで、まとめて売る

売れ方の形

営業日数は少なくてもいいので、出る日にまとまった売上と利益をつくる型です。仕込みも人手も、その日に集中して投入します。準備の負担は大きく、当日の天候や集客に結果が左右されます。そのぶん、条件が合ったときの1日の売上は、他の型では届かない水準になります。

向く場所:イベント出店 大型イベント・フェス・地域の祭り・スポーツ興行など
TYPE B / 積み上げ

平日の定期出店で、積み上げる

売れ方の形

1日あたりの売上は大きくなくていいので、平日にレギュラーで出店して月の売上を安定させる型です。仕込み量が読みやすく、営業のリズムもつくりやすい。一方で、出店枠を確保できるかどうかと、同じお客様に飽きられないメニュー設計が課題になります。

向く場所:オフィス街のランチ営業/住宅地の定期販売 平日レギュラー枠・マンション敷地・工場や事業所の敷地内など
客数は「人の多さ」ではなく、場所の「売れ方の形」で決まる。
中級

GUIDE 03 / 客数と出店場所

客数は「人の多さ」ではなく、場所の「売れ方の形」で決まる。

クロー
クロー

それぞれの場所には、売れ方の「形」があります。1日の山が高い場所、毎日同じ高さが続く場所、認知が育つまで時間がかかる場所。自分の商品と資金繰りに、どの形が合うかで選んでください。

シローたちがキッチンカーでお客様を迎えるイラスト
YOUR PLACE. YOUR STYLE.街角にも、自分らしい商売の舞台がある。
01

イベント出店

EVENT
売れ方の形

1日単位で大きな売上を狙うなら、いちばん強い場所です。大型イベントやフェスで、現場と商品がハマれば、1日で大きな売上を作ることができます。反面、出店料・移動・仕込みの先行負担が大きく、天候と主催者の集客力に結果が左右されます。同じイベント名でも、年によって人の入りは変わります。

売れ方
山が高い/回数は少ない
読みやすさ
読みにくい(当日次第)
先行負担
大きい(出店料・仕込み・人手)

向く人:少ない営業日数でまとまった利益をつくりたい人/回転を上げられるメニューを持つ人
注意:毎月の入りを一定にしたい人には、売上の波が大きすぎることがあります。

02

オフィス街のランチ営業

OFFICE
売れ方の形

毎日の売上を安定させたいなら、向いている場所です。爆発的な売上にはなりにくいものの、平日にレギュラーで出店できれば、売上を積み上げやすくなります。勝負は昼のごく短い時間に集中するため、提供スピードと、飽きられないメニュー設計が売上を決めます。オフィスの休業期間や在宅勤務の割合の影響も受けます。

売れ方
同じ高さが続く/平日中心
読みやすさ
読みやすい(仕込み量が安定)
先行負担
小さい〜中

向く人:月の売上を安定させたい人/短い時間で数を出せるオペレーションの人
注意:レギュラー枠は空きが出にくく、確保までに時間がかかります。

03

商業施設

MALL
売れ方の形

人が多い場所ですが、「人が多い=必ず売れる」とは限りません。すでに飲食店が多い、フードコートがある、来場者が食事目的ではない、キッチンカーの場所まで人が流れてこない。こうした理由で、思ったほど伸びないこともあります。施設内のどこに置かれるかで結果が大きく変わるため、区画の位置を必ず確認してください。

売れ方
施設と区画によって大きく振れる
読みやすさ
事前には読みにくい
先行負担
中(出店料・条件が施設ごと)

向く人:館内の飲食と競合しない商品を持つ人/催事と組み合わせて出られる人
注意:集客数の大きさだけで判断すると外します。

04

マンション・住宅地の定期販売

RESIDENCE
売れ方の形

見落とされがちですが、面白い場所です。大型マンションの管理組合や自治会と提携し、敷地内やマンション前で定期的に販売する形です。固定客がつきやすく、競合が少なく、住民に認知されやすく、定期出店につながりやすいという特徴があります。実際に、大型マンションなどで定期的に販売してしっかり売上を作っているケースもあります。

売れ方
初回は低い/回を重ねて上がる
読みやすさ
回数を重ねると読みやすい
先行負担
小さい(交渉の手間が中心)

向く人:地域に根づいて長く続けたい人/リピートで伸ばせる商品の人
注意:1回目の売上で判断すると、育つ前にやめてしまいます。

05

公園

PARK
売れ方の形

公園も商業施設と同じで、ただ人がいるだけでは売れません。その場所にどんな人が、何の目的で、何時ごろ集まるのかを見る必要があります。休日の家族連れが多い公園、朝夕の散歩と犬連れが中心の公園、部活動やスポーツ利用が中心の公園では、売れる商品も時間帯もまったく別物になります。管理者の許可条件も場所ごとに違います。

売れ方
曜日・時間帯・天候で振れる
読みやすさ
通えば読める(下見が要る)
先行負担
小さい〜中(許可条件による)

向く人:休日型で回したい人/滞在時間の長い客層に合う商品の人
注意:公園ごとに許可の要件が異なります。必ず管理者に確認してください。

06

その他の場所

OTHERS
売れ方の形

工場・事業所の敷地内、病院、大学、量販店やホームセンターの駐車場、道の駅など、上の5タイプに収まらない場所もあります。これらは「その施設に毎日いる人の数」と「その人たちが外に食べに出られるかどうか」で売れ方が決まります。順次、研究対象として追加していきます。

売れ方
研究中
読みやすさ
研究中
先行負担
研究中

掲載方針:実際に出店したデータが取れた場所から、順に追加します。

「人が多い=必ず売れる」とは限りません。
中級

Pitfall

「人が多い=必ず売れる」とは限りません。

クロー
クロー

商業施設は、来場者数だけを見れば魅力的に見えます。それでも思ったほど伸びないことがあるのは、次のような理由です。出店を決める前に、この4点を現地で確認してください。

  • 競合が多く、埋もれてしまう施設内には飲食店や食品売り場があり、キッチンカー以外の選択肢が最初から多い場所です。
  • わざわざキッチンカーで買う必要がない中で同じようなものが買えるなら、外のキッチンカーを選ぶ理由は弱くなります。
  • 商品や出店内容に目新しさがないただ車が来て販売しているだけでは、お客様の興味を引けません。
  • 出店が日常になり、特別感がなくなる最初は珍しくても、同じような出店が続けば、普段の風景の一部になります。

研究所の結論

人の多さを見るだけではなく、その人たちが「なぜ自分の店で買うのか」を考える。「人がいる場所」ではなく「自分の店を選ぶ理由がある場所か」で見ると、商業施設に限らず判断を間違えにくくなります。

公園は「人数」ではなく、3つの問いで見ます。
中級

Park

公園は「人数」ではなく、3つの問いで見ます。

タツジ
タツジ

公園も同様で、ただ人がいるだけでは売れません。その場所に集まる人を、次の3つに分けて見てください。この3つが揃って初めて、持っていく商品と出る時間が決まります。

どんな人が集まるのか

家族連れ、犬の散歩、部活動、高齢者の憩い、平日の子育て世帯。人の層が変われば、単価も、買う個数も変わります。

何の目的で来ているのか

遊びに来ているのか、運動に来ているのか、通り抜けているだけなのか。滞在時間が短い場所では、食事は売れにくくなります。

何時ごろ集まるのか

朝の散歩、昼前後の家族連れ、夕方の部活帰り。ピークの時間に合わせて出ないと、同じ場所でも結果はまったく変わります。

許可の条件は公園ごとに違います。営業できるかどうか、必要な手続き、火気や発電機の扱いは、管理者(自治体・指定管理者など)によって異なります。断定的な情報を鵜呑みにせず、出店予定の公園の管理者へ必ず確認してください。
出店場所を決める前に、現地で見る項目
中級

Field Check

出店場所を決める前に、現地で見る項目

タツジ
タツジ

資料や集客数だけでは判断できません。可能なら、出店予定と同じ曜日・同じ時間帯に一度行ってください。それだけで、決めてから気づく失敗の多くは防げます。

01
自分の車の前を、何人が通るか敷地全体の来場者数ではなく、出店区画の前の通行量を見ます。
02
その人たちは食事を買う状態か食事目的か、買い物のついでか、通り抜けているだけか。
03
ピークは何時に来るかピークの前に売り切れても、ピーク後に残っても損になります。
04
近くに競合の飲食があるか館内の飲食店、フードコート、他のキッチンカーの有無と業種。
05
食べる場所があるか座れる場所や日陰があるかどうかで、滞在と購入が変わります。
06
電源・給排水はどうなるか持ち込みか、貸与か。設備条件で出せるメニューが変わります。
07
搬入と駐車の動線車両サイズで入れない現場があります。高さ制限も確認します。
08
雨天のときどうなるか中止か、決行か、出店料は戻るのか。条件を先に確認します。
09
出店料の決め方固定か、売上歩合か。損益分岐がどこに来るかを計算します。
10
次も出られる場所か1回きりか、継続できるか。継続できる場所ほど計算が立ちます。
現場探しにも、AIを。毎朝8時の、新しい習慣。
中級

FIND YOUR NEXT PLACE / 現場の見つけ方

現場探しにも、AIを。毎朝8時の、新しい習慣。

クロー
クロー

出店情報サイト、Google、Instagram、ジモティー。いつもの情報収集に、AIで候補を集める方法を加えてみましょう。

「○○県の出店募集を、毎朝調べて」

クロー
クロー

ChatGPT Workなどで定期タスクが使える場合は、営業エリアのキッチンカー出店募集やイベント情報を毎朝8時に検索するよう設定。自分で気になった現場も、イベント名やURLを渡して調べてもらえます。

検索用の会話は、ピン留めが使えるなら固定して見返しやすく。自動検索には、ピン留めとは別に定期実行の設定が必要です。

候補を集めるのはAI。募集状況と出店条件は、公式情報と主催者に確認。

READ MORE / コピーできる依頼文付きAIを使った現場の見つけ方を読む
1日の営業で、売上104万円。なぜ生まれたのか?
上級 / 成功事例の検証

BEHIND THE SALES / 成功事例の検証

1日の営業で、売上104万円。なぜ生まれたのか?

クロー
クロー

実際に届く金額なのか。その答えを、現場・商品・お客様の姿から探ります。

イベント出店・1日の売上実績¥1,048,000

食事系の商品を販売した、自社運営の事例。

実際に届く金額か?

クロー
クロー

弊社でも、年に何度かは1日の売上が100万円を超える日があります。

実際に到達した金額です。ただし、毎日の基準ではありません。なぜその日に売れたのかを分解してこそ、次の出店に生かせます。

01 / DEMAND

需要が高い現場

タツジ
タツジ

人の多さだけでなく、その場で食事を買いたい人がどれだけいるか。来場目的、食事の時間帯、周囲の飲食店、売り場までの動線から、需要と商品の相性を確かめます。

02 / SPEED

回転が速い商品

クロー
クロー

買いたい人がいても、提供が追いつかなければ売上にはつながりません。注文・会計・調理・受け渡しを滞らせず、ピーク時に何食出せるか。商品の工程と仕込み、スタッフの動きを検証します。

03 / DIFFERENCE

他社との差別化

クロー
クロー

同じ会場のほかのお店ではなく、自分のお店を選ぶ理由は何か。味、見た目、ボリューム、価格、買いやすさを比べます。この104万円の事例では、需要に合う食事系の商品が、同じ会場でリピーターにも選ばれていました。

POINT

性別・年齢だけで決めず、いろいろな角度から答えを出す。

  1. 誰が買った? 年齢層や性別の傾向に加え、一人・家族・友人同士などの同行者も見る。
  2. 何を求めていた? 食事か軽食か、満腹感か手軽さか。来場目的や時間帯と照らし合わせる。
  3. 何が選ばれた? 商品別の販売数、客単価、セット購入、再購入の傾向を確かめる。
  4. どこで売り逃した? 待ち時間、品切れ、提供数を時間帯ごとに振り返る。

「男性だから」「若いから」と決めつけず、実際の注文やお客様の声と照合します。需要 × 提供できる数 × 選ばれる理由。この3つがどう重なったかを検証します。

※ 売上は利益ではありません。104万8,000円は個別のイベントでの実績です。上記は成功要因を検証する視点であり、当日の年齢・性別別の購入数や提供時間を集計した結果ではありません。同じ売上を保証するものではありません。

関連する記事も、このまま読めます

キッチンカーの稼ぎ方|イベント・ランチ・併用の営業スタイル

型1:土日・イベント中心型

クロー
クロー

週末など、限られた営業日に売上をつくる型です。出る日数は少なくても、1日あたりの売上で組み立てます。準備の負担は大きく、当日の天候や主催者の集客に結果が左右されますが、ハマったときの1日は他の型では届かない水準になります。

型2:平日ランチ・定期出店型

クロー
クロー

平日の営業を重ねて、日々の売上を積み上げる型です。仕込み量が読みやすく、生活のリズムもつくりやすい。一方で、レギュラーの出店枠を確保できるかどうかと、同じお客様に飽きられないメニュー設計が課題になります。

型3:平日と土日の併用型

クロー
クロー

平日はランチ、土日はイベントというように、両方を組み合わせる型です。両方に対応できる事業者もいます。ただし、それぞれの売り方を理解したうえで組み合わせる必要があります。

イベントとランチは、野球とサッカーほど違う

クロー
クロー

注意したいのは、イベント販売と日常のランチ販売は、同じキッチンカーでも売り方が大きく違うということです。仕込みの量、提供の速さ、メニューの組み方、価格の考え方。すべてが変わります。野球とサッカーほど違う競技に取り組むつもりで考えてください。

だから併用型を選ぶなら、「両方やれば売上が増える」ではなく、「2つの競技を両方やる」という覚悟で臨むことになります。

POINT

営業日数の多い・少ないで優劣をつけない。どの販売モデルで稼ぐのかを決める。

トップページの「稼ぎ方から逆算する」では、向く出店場所と先に確認することを型ごとに表示しています。

この記事を専用ページで読む →

キッチンカーのイベント買い取りとは|携帯電話イベントで始めた売上実例

出店の流れをまとめて確認:キッチンカー出店ガイド →

この記事の結論

初心者に筆者がまずおすすめしたいのは、主催者や企業から事前に数量・金額を決めて受注する「イベント買い取り」です。一般のお客様への当日販売とは、代金を払う相手も準備の仕方も異なります。

イベント買い取りとは?一般販売との違い

クロー
クロー

キッチンカーの買い取り(買取)出店は、イベント主催者や企業から商品提供の依頼を受ける営業方法です。キッチンカー事業者が主催者と内容を合意し、当日は来場者へ商品を提供します。車両そのものを買い取る話ではありません。

一般販売では来場者一人ひとりが購入します。買い取りでは、依頼した主催者・企業が合意した代金を支払います。何を何食、いつ、どのように提供するかを事前にそろえることが出発点です。

01 / 受注内容・数量・金額を決める
02 / 提供来場者へ商品を届ける
03 / 精算主催者が代金を支払う

携帯電話イベントの買い取り専門から始めた実績

クロー
クロー

筆者は、開業時に携帯電話イベントの買い取り専門でスタートしました。1年目の売上は900万円、2年目は1,800万円、3年目には4,000万円を超えました。

  1. 1年目900万円
  2. 2年目1,800万円
  3. 3年目4,000万円超

この数字は筆者が提供した自身の売上実績です。利益額ではなく、同じ方法で同じ売上になることを示す予測でもありません。受注件数や費用の内訳は掲載していないため、この金額だけから1件あたりの単価や利益率は計算できません。

初心者に買い取りをすすめる3つの理由

1.仕込み量の見通しを立てやすい

クロー
クロー

事前に提供数が決まれば、食材・容器・積み込み量を計画できます。決めた数量を時間内に提供できるか、試作と練習で確認してから受注しましょう。

2.出店前に採算を確認しやすい

クロー
クロー

受注金額に対し、食材費・容器代・人件費・移動費などを見積もります。「受注できた」だけで終わらず、準備と片付けを含めて仕事として成立するかを確かめます。

3.主催者との関係を次の仕事につなげられる

キング
キング

決めた時間に搬入し、スムーズに提供し、きちんと片付ける。依頼する側が安心して相談できる出店を目指します。これは次の依頼を得るための考え方で、継続発注が決まっているという意味ではありません。

買い取り料金の考え方

クロー
クロー

料金は一律の相場だけで決めず、商品・提供数・拘束時間・移動距離・人員などの条件をそろえて考えます。まず必要な費用を積み上げ、仕事として残したい金額を含めて提案しましょう。

POINT
  • 何を何食、何時間で提供するか
  • 食材・容器・人員・仕込みと移動にいくらかかるか
  • 電源・水・搬入場所を誰が用意するか
  • 数量変更や追加提供をどう扱うか
  • 雨天・中止時の扱いと、支払日

必要な販売数と費用の関係は、キッチンカーの損益分岐点で詳しく説明しています。

携帯ショップ・イベント運営会社へ提案するには

クロー
クロー

営業先の候補として、携帯電話販売店やイベント運営会社などを調べます。募集や外部出店の受け入れ状況は、相手の公式情報や窓口で確認してください。

提案資料は最初の1枚で内容が分かるように。商品写真、提供できる数量、料金、対応エリア、提供時間、車両寸法、必要な電源をまとめます。相手のイベントの目的に合う内容を考え、自分が無理なく提供できる規模から提案しましょう。

受注後は当日の担当者と、搬入・提供・撤収の時間を確認します。メニューと提供速度の組み立ても、予定どおり商品を届けるために役立ちます。

買い取り出店でよくある疑問

売れ残りを主催者が後から買うことですか?

クロー
クロー

この記事で扱うのは、事前に数量・金額を決めて依頼を受ける方式です。売れ残りの引き取りや最低売上保証とは条件が異なるため、募集名称だけで判断せず、実際の依頼内容を確認しましょう。

初心者なら買い取りだけで始めるべきですか?

クロー
クロー

筆者は自身の経験からおすすめしていますが、受注先、調理能力、営業日、費用によって合う形は変わります。イベント・ランチ・併用の営業スタイルも比較し、自分が続けられる計画にしてください。

この記事を専用ページで読む →

キッチンカーのイベント売上実例|日商104万円の成功要因を検証

日商4,000円の事例:商品が、その場所に合っていなかった

クロー
クロー

あるイベント会場で、バナナドリンクを販売した事例です。1日の売上は4,000円でした。

私たちの見立ては、その現場のお客様が求めていたものと、販売商品が合っていなかった、というものです。バナナドリンクそのものが悪いという話ではありません。その場所、その客層、その購入場面に、商品が合っていたかという問題です。

日商104万円の事例:需要に合い、リピーターがついた

クロー
クロー

別のあるイベント会場で、食事系の商品を販売した事例です。1日の売上は104万8,000円でした。弊社では、年に何度かは1日の売上が100万円を超える日があります。実際に届いた金額だからこそ、なぜ売れたのかを検証します。

こちらは、お客様の需要に商品が合っていて、リピーターもついていました。商品と客層の相性に加えて、同じ会場で繰り返し選ばれていたことがポイントです。

成功要因を、3つの視点で検証する

① 需要が高い現場

タツジ
タツジ

その場所に、食事を買いたい人がどれだけいるか。来場者数だけでなく、来場目的、食事の時間帯、周囲の飲食店、出店区画までの動線を確かめます。需要と商品が合っていたかを、実際の注文から読み取ります。

② 回転が速い商品

クロー
クロー

注文から受け渡しまで何分かかり、ピーク時に何食を提供できたか。仕込み、調理工程、会計、スタッフの役割を振り返ります。需要が大きくても、提供が追いつかなければ販売機会を逃します。

③ 他社との差別化

クロー
クロー

味、見た目、ボリューム、価格、買いやすさのうち、何が選ばれる理由になったのか。競合の商品と比較し、お客様の声や再購入から確かめます。この事例で挙がっているリピートも、その手がかりです。

性別・年齢など、多角的に答えを導き出す

クロー
クロー

年齢層や性別の傾向に加えて、一人客か家族連れか、食事か軽食か、何時にどの商品を買ったかを見ます。属性だけで好みを決めつけず、商品別の販売数、客単価、セット購入、お客様の声と照らし合わせます。

当日の年齢・性別別の購入数や提供時間の集計は、ここでは掲載していません。これらは売上の原因を断定するための数字ではなく、次の出店で記録し、検証したい項目です。

POINT

目標売上 ÷ 想定客単価 = 必要な購入件数。まず必要な件数を出し、営業時間とピークの集中を踏まえて、仕込み量・在庫・提供能力で対応できるかを確認します。

現場の需要、回転の速さ、選ばれる理由がそろうか。さらに原価・出店料・人件費を差し引き、利益が残るかまで確かめます。到達実績があることと、どの現場でも再現できることは別です。

2つの事例を、どう読むか

クロー
クロー

この2つは、同じ車両で4,000円から104万円に伸びた話ではありません。同じ会場、同じ日、同じ条件の比較でもありません。会場も、車両も、商品も別です。売上の差のすべてを商品だけで説明できるとも考えていません。

それでも、この2つを並べて見ると、共通して言えることがあります。自分が売りたいものを持ち込むだけでは足りない、ということです。その場所のお客様が何を求めているのかに、商品を合わせる。合っていれば繰り返し買われ、合っていなければ人がいても売れない。数字の大きさより、この構造のほうを覚えておいてください。

POINT

自分が売りたいものを持ち込むだけではなく、その場所のお客様が何を求めているのかに商品を合わせる。

どちらも自社の実測値ですが、条件の異なる個別の事例です。業界の平均値や、誰でも再現できる数字として読まないでください。

この記事を専用ページで読む →

キッチンカー出店ガイド|場所探し・募集への応募・費用・当日の準備
初めての出店は、この順番で。

売る相手と商品を決める → 場所を探す → 条件と採算を確認する → 応募・相談する → 営業準備を整える → 出店して振り返る。

1.キッチンカーの出店方法を選ぶ

クロー
クロー

キッチンカーの出店は、イベントで来場者へ売る方法、平日のランチや住宅地で定期的に売る方法、主催者から商品提供を受注する買い取りなどがあります。場所の名前だけで選ばず、誰が代金を支払うか、何時に需要があるかを整理しましょう。

  • イベント出店:開催日と販売時間に合わせ、商品・提供速度・仕込み量を組み立てる。
  • オフィス街のランチ:昼休みの限られた時間に、食事を必要とする人へ届ける。
  • 住宅地・マンション:管理者との調整を進め、利用者へ出店日を知らせる。
  • 公園・観光地:管理者の募集条件と、曜日・季節による利用者の動きを調べる。
  • イベント買い取り:主催者と商品・数量・金額を決めて依頼を受ける。

初心者に筆者がすすめる買い取りは、携帯電話イベントから始めた実例で詳しく紹介しています。

2.キッチンカーの出店場所・募集を探す

クロー
クロー

施設やイベント主催者の公式サイトで募集情報を探し、募集期間、応募資格、対象の車両、販売できる商品を確認します。募集が出ていない場所では、施設の管理者へ外部出店を受け入れているか問い合わせ、提案できる窓口を確認しましょう。

出店場所の紹介サービスを使う場合も、手数料、支払条件、キャンセル時の扱い、出店先との連絡方法を比較します。募集されていることと、自分の商品に合うことは別々に判断してください。

現地では客層・動線・競合・時間帯を見ます。詳しい観察方法は出店場所で確認したい6項目へ。地域から調べる方は千葉のキッチンカー出店準備、東京のキッチンカー出店準備を使ってください。

3.出店料が払えるかではなく、利益が残るかを考える

クロー
クロー

出店料の条件には、固定額、売上に応じた歩率、両方を組み合わせたものなどがあります。提示された募集条件を読み、電源や駐車などの追加費用も含めて比較します。

想定する売上から食材費・容器代・出店料・人件費・移動費などを引き、準備と撤収も含めた採算を考えましょう。来場者数を、そのまま自店の購入者数にはできません。

出店を決める前の3つの質問
  1. 必要な販売数を、販売時間内に提供できるか。
  2. 想定より販売数が少なくても、費用をまかなえるか。
  3. 雨天・中止・数量変更のとき、負担する費用はいくらか。

イベント出店料と回転数、利益と損益分岐点の計算も合わせて確認してください。

4.出店応募・営業提案に必要な情報

タツジ
タツジ

主催者が知りたいのは、どんな商品を、どんな車両で、どれくらい提供できるかです。商品写真と価格だけでなく、運営に必要な条件も1枚にまとめると話を進めやすくなります。

  • 屋号、担当者、連絡先、対応できる日程・エリア
  • 商品写真、販売価格、メニュー、提供可能数
  • 車両の全長・全幅・全高、販売窓を開く方向
  • 必要な電源・水、発電機やガス機器の使用予定
  • 主催者が求める許可・保険等の確認書類
  • 実績があれば、出店写真や提供した内容

経験が少ない場合に実績を大きく見せる必要はありません。試作や提供練習で確認した対応範囲を具体的に伝えましょう。

5.営業許可と、出店当日の準備を整える

キング
キング

食品営業の許可と、施設・イベントへの出店の承諾は別の確認事項です。販売地域、メニュー、調理工程に応じた手続きを保健所へ確認し、主催者とは区画・搬入・電源・販売時間などを調整します。

保健所に相談する前の準備と、地域の公式案内を確認してください。千葉県の自動車営業案内、東京都の営業許可・届出案内が参考になります。

POINT
  • 担当者・緊急連絡先・搬入口・搬入時間
  • 食材、容器、釣り銭、決済端末、メニュー表示
  • 冷蔵設備、給排水、手洗い、清掃用品
  • 電源・調理機器の動作と使用条件
  • ごみ・排水の処理、撤収時間と経路

食品の温度や体調など、日々の衛生管理と記録も出店準備の一部です。HACCPの実践を確認しましょう。

6.売上記録を、次の出店判断に使う

タツジ
タツジ

営業後は、売上だけでなく販売数、客単価、時間帯、売り切れ・余り、提供で詰まった工程、かかった費用を記録します。同じ会場にまた出るか、メニューや仕込み量を変えるかを考える材料になります。

最初の出店を1回の結果で終わらせず、主催者の意見と自分の記録から改善点を見つけましょう。営業日数・客数・客単価の考え方に戻ると、次に変えることを整理できます。

この記事を専用ページで読む →

キッチンカーの客層・ターゲットの決め方|場所と商品を合わせる

「何を売りたいか」から始めると、外れる

クロー
クロー

開業を考える人の多くは、「何を売るか」から考え始めます。それ自体は自然ですが、売りたいものが先に固まると、場所を選ぶときに「この商品が売れる場所はどこか」と後から探すことになります。順番を逆にして、「誰に買ってもらうのか」から考えると、場所も商品も自然に絞られます。

想定するお客様で、考え方が変わる

クロー
クロー

子ども、男性、女性、インバウンドのお客様。想定する相手が違えば、商品の量、食べやすさ、価格帯、見せ方、出る時間帯、そして出店場所まで変わります。たとえば同じ会場でも、家族連れが多い時間帯と、仕事帰りの大人が多い時間帯では、選ばれるものが違います。

ただし、属性だけで「男性はこれ」「女性はこれ」と決めつけることはできません。実際の利用目的、購入の場面、現場でのお客様の反応も含めて見ていきます。属性は入口で、答えは現場にあります。

4,000円と104万円の事例も、この話

クロー
クロー

当研究所で紹介している、イベント会場で日商4,000円だった事例と104万円だった事例も、出店先のお客様と商品の相性を考える話としてつながります。人がいても、その人たちが求めていない商品は売れません。求めているものに合っていれば、繰り返し選ばれます。

POINT

「何を売りたいか」だけでなく、「誰に買ってもらうのか」から考える。

客層別の具体的な商品例や売り分け方は、自社の現場データが揃い次第、この記事に追加していきます。

この記事を専用ページで読む →

キッチンカーの出店場所の探し方|現地で確認する6項目

出店の流れをまとめて確認:キッチンカー出店ガイド →

1. お客様の動線

クロー
クロー

どこから来て、どこを通り、どこへ向かうのか。人が多くても、自分の車の前を通らなければ意味がありません。区画の位置が、人の流れの中にあるかどうかを見ます。

2. 競合

クロー
クロー

近くにどのような販売店や飲食の選択肢があるのか。自分の商品が、その選択肢の中で選ばれる理由があるかを考えます。

3. お客様の年齢層

クロー
クロー

どの世代の利用者が多いのか。年齢層が違えば、売れる商品も、買う個数も、払える価格も変わります。

4. お客様の性別など、客層の傾向

クロー
クロー

自分の商品を誰に買ってもらいたいのかと照らし合わせます。狙っている客層が、その場所に実際にいるかどうかです。

5. 時間帯による客層の変化

クロー
クロー

朝、昼、夕方で、どんな人が通るのか。同じ場所でも、時間帯によって別の場所のように客層が変わります。自分が出る時間帯の客層を見てください。

6. 平日と土日の違い

クロー
クロー

曜日が変わると、人の数も客層も変わります。平日に見た印象で土日に出ると、まったく違う現場になっていることがあります。

一度見ただけでは分からない

クロー
クロー

6つに共通するのは、「一度見て人が多かった」では判断できないということです。可能なら、出店予定と同じ曜日・同じ時間帯に一度行き、できれば別の時間帯にも行く。そこまで見ておくと、出店の判断も、持っていく商品も変わってきます。

POINT

一度見て「人が多かった」で決めない。時間帯と曜日を変えて、客層と動線を確認する。

トップページの「現地で見る10項目」には、電源・給排水や雨天時の扱いなど、設備・条件面の一般的な確認項目も載せています。合わせて使ってください。

この記事を専用ページで読む →

キッチンカーのオフィス街ランチ出店|提供速度と売上の考え方

勝負は、昼休みの短い時間に集中する

クロー
クロー

働いている人の昼休みは決まっています。その限られた時間の中で、どれだけ多くのお客様に商品を渡せるかが、その日の売上を決めます。

私たちの経験では、勝負になるのはおおむね11時30分から12時15分ごろです。場所によっては12時30分ごろまで続くこともあり、ピークの時間帯には違いがあります。ただ、どの現場でも共通しているのは、需要が一気に集中し、一気に引くということです。

長く営業するより、ピークに出し切る

クロー
クロー

朝から夕方まで長く営業していても、需要のない時間に人は来ません。逆に、ピークの45分間に提供が追いつかなければ、並んでいたお客様は別の店へ行きます。営業時間の長さより、需要が集中する時間にきちんと提供できる体制をつくることが先です。

体制のつくり方

  • 仕込みを前に寄せる。ピーク中にやる作業を、盛り付けと受け渡しだけに絞ります。
  • メニューを絞る。品数が多いほど、注文から受け渡しまでの時間が延びます。
  • 会計を速くする。キャッシュレスや事前の価格の見やすさで、1人あたりの時間を削ります。
  • ピークの数を数える。営業後に、ピークの45分で何食渡せたかを記録し、次回の仕込み量と人員を決めます。
POINT

「何時間営業できるか」より、「ランチのピークに何食渡せるか」を考える。

11時30分〜12時15分は経験上の目安です。すべてのオフィス街に共通する時間ではないので、出店先ごとに自分で確かめてください。

この記事を専用ページで読む →

キッチンカーのフェス・観光地・道の駅出店|場所ごとの売れる条件

フェス:需要と供給のバランスで決まる

クロー
クロー

フェスの基本は、需要と供給のバランスです。食べたい人が多い一方で、購入先や提供できる食数が限られていれば、販売の機会は大きくなります。逆に、来場者に対して出店者が多すぎれば、人がいても売れません。

説明用の仮定

来場者1万人に対してキッチンカーが100台。各車が1時間に100食提供できるとすると、計算上の供給能力は1時間で1万食。

この数字は考え方を示すための仮定で、実績ではありません。来場者全員が同じ時間に1食ずつ買うわけでも、需給が必ず釣り合うわけでもありません。

ただし、フェスではお客様が食べられる時間が限られていたり、食事の需要が特定の時間に集中したりします。車両の台数だけでなく、その時間内に会場全体で何食提供できるかを見ます。ステージの時間割と、飲食エリアの位置を確かめてください。

観光地:「ここでしか食べられないもの」に寄せる

クロー
クロー

観光地では、普段どこでも食べられるものより、「ここでしか食べられないもの」に寄せるという考え方です。観光で訪れた人は、その場所での体験を求めています。その場所で買う理由をつくれるかどうかが、商品選びの軸になります。

道の駅:観光客と、地元の日常利用者がいる

タツジ
タツジ

道の駅には、観光客だけでなく、普段から利用する地元のお客様もいます。観光目的の人に売るのか、日常利用の人に売るのか。この2つは求めるものも、払える価格も違います。両方の需要をどう捉え、どう使い分けるかが重要になります。

POINT

フェスは需要と提供能力、観光地はその場所ならではの価値、道の駅は観光客と日常利用者の違いを考える。

「フェスや観光地なら必ず売れる」ということはありません。それぞれの場所で、誰が、いつ、何を求めているかを見てから商品を決めます。

この記事を専用ページで読む →

キッチンカーが商業施設で売れない理由|人通りと購買の違い

「人がいる」と「自分の店で買う」は別の話

クロー
クロー

商業施設の出店は、来場者数だけを見れば魅力的に見えます。ところが実際に出てみると、通行量のわりに売上が伸びない、という経験をする人が少なくありません。私たちが現場で見てきた理由は、大きく4つに整理できます。

理由1:競合が多く、埋もれてしまう

クロー
クロー

施設の中には飲食店や食品売り場があり、お客様には最初からたくさんの選択肢があります。その中でキッチンカーは「外にある、もう一つの選択肢」にすぎません。並んでいる店の数が多いほど、自分の店は埋もれます。

理由2:わざわざキッチンカーで買う必要がない

クロー
クロー

施設の中で同じようなものが買えるなら、外に出てキッチンカーで買う理由は弱くなります。「中で済む」ものを外で売っても、選ばれにくいのは当然です。

理由3:商品や出店内容に目新しさがない

タツジ
タツジ

ただ車が来て販売しているだけでは、お客様の興味を引けません。足を止めてもらうには、商品そのものか、出店の見せ方に「おっ」と思わせる要素が要ります。

理由4:出店が日常になり、特別感がなくなる

クロー
クロー

最初は珍しくても、同じような出店が続けば、普段の風景の一部になります。施設の常連客にとってキッチンカーが「いつもある景色」になった時点で、立ち寄る動機は薄れます。

見るべきは人数ではなく「選ぶ理由」

タツジ
タツジ

4つに共通するのは、人の多さの問題ではなく、その人たちが「なぜ自分の店で買うのか」という理由の問題だということです。出店を決める前に、その施設のお客様が、館内の選択肢ではなく自分の店を選ぶ理由を、具体的に言えるかどうかを確かめてください。言えないなら、人数がいくら多くても厳しい現場です。

POINT

「人がいる場所」ではなく、「自分の店を選ぶ理由がある場所か」を見る。

この見方は商業施設に限りません。イベントでも公園でも、その人数のうち何人が自分の前を通り、何人が自分の店を選ぶ状態にあるかで判断すると、外しにくくなります。

この記事を専用ページで読む →

キッチンカーのマンション・住宅地出店|管理会社への提案方法

募集を待つだけでは、枠は取れない

タツジ
タツジ

公開されている出店募集に応募することだけが、出店場所の取り方ではありません。マンションの敷地や住宅地の一角は、そもそも募集という形になっていないことがほとんどです。募集が出ないのだから、待っていても始まりません。

基本は、電話と訪問

クロー
クロー

やることは単純です。管理先や窓口に電話をかけて、出店できないかを打診する。反応があれば、実際に訪問して話をする。こうした直接的な営業で、出店の機会をつくります。

「営業」と聞くと身構えるかもしれませんが、相手にとってもメリットのある提案です。住民にとっては、敷地内で食事を買える機会が増える。管理側にとっては、住民向けのサービスになる。その前提で、率直に打診すれば十分です。

募集されていない場所にこそ、余地がある

クロー
クロー

募集が公になっていない場所は、競合も動いていません。だからこそ、自分から動いた人が枠を取れます。「募集がないから出られない」ではなく、「募集がないから提案できる」と考えるのが、この種の場所の攻め方です。

POINT

出店場所は、探して応募するだけではない。自分から営業して、出店の機会をつくる。

まず誰が窓口なのかを確かめ、電話で打診し、会って話す。順番はそれだけです。

提案する前に整理しておくと話が早いこと

クロー
クロー

以下は、今回の取材で語られた実際の営業事例ではなく、提案の準備として整理しておくとよい項目の例です。

・出店したい曜日・時間帯と、想定する販売時間。
・販売する商品と価格帯。
・車両の大きさと、必要な駐車スペース、電源や給排水の要否。
・ごみ・騒音・においなど、住民への配慮の方法。
・保険や営業許可の状況。

相手が管理組合か、管理会社か、自治会かで、決裁の流れは変わります。最初に「誰が決めるのか」を確かめてから話を進めてください。

この記事を専用ページで読む →

キッチンカーの出店場所の見つけ方|AIで募集情報を探す

現場探しにも、AIを使ってみよう。

クロー
クロー

ChatGPTなどのAIツールを、日々の調べものに使っている方もいるでしょう。キッチンカーの出店先探しにも、その力を借りることができます。

これまでの探し方といえば、出店情報サイト、Google、Instagram、ジモティーなど。ひとつずつ調べる方法に、AIで候補を集めて整理する習慣を加えてみましょう。

毎朝8時、出店候補が集まる習慣をつくる。

クロー
クロー

ChatGPT Workなどで定期タスクを利用できる場合は、「○○県のキッチンカー出店募集」「○○地域のイベント」を毎朝8時に調べるよう依頼します。まず一度検索を試し、地域や条件を調整してから定期実行にすると、欲しい情報に近づけやすくなります。

検索用の会話は、ピン留めが使える画面なら固定しておくと見返しやすくなります。ピン留めは整理用。自動で調べるには、別途スケジュールの設定が必要です。設定後はタスクが有効になっているか、最初の結果が届くかを確認しましょう。

POINT

毎朝8時(日本時間)に、○○県と周辺地域のキッチンカー出店募集・イベント情報をウェブで調べてください。今後3か月以内の開催を対象に、イベント名、開催日、場所、募集状況、応募締切、出店料、主催者、募集元URLを一覧にしてください。新着・変更情報を優先し、確認できない項目は「不明」、募集が終わったものは「募集終了」と明記してください。候補がない日は、見つからなかったと報告してください。

○○県の部分を、自分の営業エリアに置き換えて使ってください。必要に応じて「土日のみ」「移動は片道1時間以内」「販売商品はカレー」など、自分の条件も加えます。

自分で見つけた、気になる現場も調べてもらう。

クロー
クロー

通りがかりに見つけた施設や、SNSで気になったイベントも調査の入口になります。イベント名や施設名、URLをAIに渡し、開催情報や出店募集の有無を整理してもらいましょう。

「このイベントへのキッチンカー出店を検討しています。公式情報を優先し、主催者、開催日、募集の有無、出店条件、問い合わせ先、過去の開催内容を調べ、根拠URLを付けてください。確認できた事実と推測は分けてください。」

候補が見つかったら、最後は自分で確かめる。

クロー
クロー

AIで候補を集めると、毎回ゼロから探す手間を減らせます。ただし、検索で出てきたイベントが、現在キッチンカーを募集しているとは限りません。開催情報と出店募集は、分けて確認しましょう。

  • 今年の情報か。開催日と募集締切は過ぎていないか。
  • 主催者の公式ページで、募集と応募方法を確認できるか。
  • 出店料、販売品目、車両サイズ、電源、搬入条件は自分に合うか。
  • 客層、競合、販売時間から、自分の商品が売れる場面を想像できるか。

候補を見つけるところはAIに手伝ってもらい、出店の判断と主催者への確認は自分で行う。現場探しを、思いついたときだけでなく、毎日の小さな習慣にしてみてください。

定期タスクやウェブ検索の利用可否は、プラン・設定・利用環境によって異なります。定期実行が使えない場合も、同じ依頼文で手動検索できます。

機能の案内:OpenAI公式・定期タスクの説明 ↗(2026年9月23日確認)

この記事を専用ページで読む →

読めたら、次の一歩へ。

次:キッチンカーの車両仕様 →

学んだことを20問で確認する →